カーボンフレームの修復の実際

CANYON CF SLXの再生の為の部品供出は順調に進み、現在油圧STIブレーキレバー 、ディレイラー前後(DuraAce)、ホイール(中華バッタもん)、Di2バッテリー、ボントレガーサドルが集まった。 
残りはディスクブレーキ本体、クランク、Di2コード、アクスル、くらいか。
このまま順調に行けば年内どころか夏までには部品が集まりそうだがチルコロ屋台骨の進退検証作業中につき、いつ完成するか…

まだまだ供出、お願いします…

予算の面でカーボンフレーム、トップチューブ中央のクラックは前回CARERRAの修繕同様、ヤマダ流カーボン修繕術で補修するつもりであった。
下の画像は僕がテキトーに補修したフレーム。カーボン積層の分無様に盛り上がり、マスキングのキワの甘さが素人丸出し💦

ヤマダ自家製補修のフレーム

カーボンフレーム修復・工房アカマツ

が、CANYONのトップモデルであり最軽量フレームなのでここはプロの修繕にお願いすることにした。  
いつも無理難題ばかりお願いしている工房アカマツ・赤松氏にまたもや予算の少なさをアピールしながら修繕依頼する。

しぶしぶ引き受ける、名人・赤松師

工房・アカマツでのカーボンフレーム修繕には赤松氏の修繕、更に美大出身の現役プロ画家の娘さんによる絵画キュレーターの如く完璧に塗装修繕してもらえる。 ホストクラブ・チルコロのナンバーワンホスト、平蔵の色仕掛けで赤松嬢のご協力を頂くこととなった。

平蔵大好き💌赤松嬢

さて、一ヶ月ほど託していたフレームが手元に届いた。
もう、見事としか言いようがない。 知らないと修理したとは全くわからない。
色調の極、ちょっとした変化とゆっくり指を滑らした時にようやく何となくココを修理したかな、という程度。

修理面の平滑さ、色調の調整、マスキング後エッジの美しさ、さすが関西圏プロショップの最終兵器・修理駆け込み寺として影に支えている技術は超一級品。

積層前下地出し

学生時代のオートバイのヘルメット塗装から始まり無謀にも大型コンプレッサーを実家に設置して(フツーの住宅地で!)岩谷の塗装ガンを振り回していたほどであるからそこそこ塗装やカーボン修理の経験もあるのでその苦労はよくよく理解しているが、コレは、本当に素晴らしい!!

カーボン積層

コレだけの技術力はこの赤松氏自身の長年のクロモリからはじまり、アルミ・カーボン・フレームビルダーとして積み上げた経験だけでなく異様なまでに整理された氏の工房と最新工作機械の数々、そして妥協を知らない丁寧な仕事を守り続けるプロフェッショナリズムに裏打ちされた賜物である。

修理前・トップチューブのクラック

カーボンフレームの修理は破損場所や座屈の状態など場合によっては修理不可能な場合があるので都度、破損状態の写真などを添付して相談が必要だが今回の破損は配送中に起こったトップチューブ中央部のクラックだったので強度的には大きく問題にならなさそうだった。 コレくらいの修繕で塗装込で約8万円。 
コロナ蟄居の今の内に手持ちのカーボンフレームの修理を進めては如何? 

どこを修復したか解るかな?