DHハンドル間に使うボトルは、使ったことがある人ならわかると思うがちょっとした部品間の緩みやスレ、更に給水した水のチャポチャポ音など結構なノイズが発生してライド中の集中を妨げる事が多い。
なのでできる限り、DHボトルにはシンプルな構造を、ボクは求める。

現在IRONMAN決戦用としてARGON18 E118を駆り、ハイドレーションにはPROFILE DESIGIN社のFC25を選びもう2年。
蓋がすぐにライド中飛んで行ったりと色々不具合も有ったがちょっとずつヤマダ流に改良を加えていった。

特に吸い口、ストロー(?)の位置と長さはライド中、頭を下げた状態で当たったり、飲もうとするとちょっと飲みにくかったりすると、それだけで”まぁいいや、次回”、と給水すべきタイミングを逸してしまいバイク後半には脱水症状が出て来たりするのでココはしっかり拘った方が良い。

ストローの位置を手前に移設

ボクは吸い口は手前のストローホルダーを止めるためのネジ穴を利用してそこからストローを引く様に移設した。そうすると大きく首を動かさないでストローを無理なく咥える事が出来るので意識せず補水の回数が増えた。
また、ストロー(チューブ?)の長さをしっかりとボトルの底から無理なく咥えられる高さまで+αの長さが欲しかったのでチューブもシリコンチューブを別途購入して調整。

老眼との闘い。 
サイコン設置位置を検証

さて、次の問題。
寄る年波に抗えずサイコンの表示がライド中に見えない。
目を凝らせればなんとか見えるがそれでは集中してライドどころか危険ですらある。 老眼対応のレンズ状シールをヘルメットシールドの下部に貼ることも考えたがシールの価格や使用環境での耐久性を考えてパス。
オリジナルのサイコンホルダー(上記初めの写真参考)位置だと、見えない。
なのでサイコンの表示がしっかりと見える位置を確認してボトル本体に取り付けるコトを考えついた。 サイコンホルダーを加工して本体にネジ止めするのだ。
ネジはサイコン底部が干渉しない様に皿ネジ。そして飲料水に影響しない様にステンを選ぶ。

20mmは長すぎたかもしれない

が、本体の構造が複雑で裏に指や工具が入らない。

構造が複雑で工具が裏に回らない…

なのでまたもや工房アカマツにお願いしてしっかりとネジ止め出来る様にナッター処理してもらう。 コレはカーボンフレームにボトル台座を取り付ける時にも使われる加工で薄板にナットが取り付け出来る。
更に芸の細かなアカマツ氏はボルト空転留め加工も。 流石、名人。

空転留め加工まで!

この新加工でご近所周回コース50kmライドを二度行った。
サイコンの表示も全てしっかりと見える。
向かい風のキツい時に頭を下げるとヘルメットシールドがサイコンなどにぶつかったりしてシールドが外れて飛んで行ったりするが、新しいサイコンの位置だとシールドがぶつかる前にストロー飲み口がアゴに当たるのでその点も問題なし。
部品点数が減った為多少の軽量化と、何より接触性のノイズが少なくなった。

男の仕事場・コクピット

次は給水口のモディファイ。
IMレースにおいてAide Stationで受け取るボトル、或いはペットボトルの水・スポーツドリンクを容易に、確実に、安全に、そして素早くDHボトルに給水することは重要事項である。 そして更にはライド中にチャポチャポ鳴らさない、洩らさない、も重要である。 
上記写真のマスキングテープがその試行錯誤。
10月の灼熱のIMフィリピン、ハイドレーションが重要な鍵になるのは間違いない。これもレースの一部である。工夫せねば… 
次回、DHハンドルボトル・魔改造 その二吸水口加工編にて、
お後がよろしいようで…